[解答と解説] 2023年7月16日(日)実施 マウスピース矯正初級検定試験
正解率の低かった問題について、
解答と解説を掲載しております。
1,日本国内で行われているマウスピース矯正は唯一、インビザラインだけである
2,インビザラインには、様々な治療オプションが存在する
3,日本以外の近隣アジア諸国では、インビザライン治療は行われていない
4,ワイヤー矯正と比較した場合、デメリットが全くない治療法である
1,インビザライン以外にも、キレイライン、アソアライナー、クリアコレクトなど様々なマウスピース矯正が存在します
2,インビザラインにはコンプリヘンシブパッケージ、モデレートパッケージ、ライトパッケージ、エクスプレスパッケージなど様々な治療オプションが存在します
3,韓国や中国などでもインビザライン治療は行われています
4,マウスピース矯正にもデメリットは複数存在します。マウスピース装着時間が短いと予測通り動かない、矯正装置を破損・紛失するおそれがあるなど、デメリットは複数存在します
1,極端に硬い食べ物
2,粘着性のある食べ物
3,酸っぱい食べ物
4,繊維質の食べ物
1,マウスピース矯正は比較的、食事制限が少ない治療法ですが、極端に硬い食べ物は歯にダメージが加わり、矯正治療を遅らせる原因の一つとなります
2,粘着性のある食べ物は、マウスピース矯正において特に問題とはなりません
3,酸味のある食べ物は問題なく摂取することが可能です
4,ワイヤー矯正では禁止リスト項目に入る場合もありますが、マウスピース矯正では通常通り摂取可能です
1,ヴィーガンの方は、行うことができない
2,マウスピース装着時に、熱いコーヒーを飲んでも良い
3,世界の環境問題の観点から、使用するマウスピースの枚数は極力少なくすべきである
4,すべての矯正患者は、今後マウスピース矯正を行うべきである
1,ヴィーガンとは日本語で『完全菜食主義者』と呼ばれます。マウスピース矯正を行うにあたり特に問題とはなりません
2,マウスピースを装着しながら熱いコーヒーを飲むことは、マウスピースの変形及び、変色する恐れがあるため禁止です
3,SDGsの観点からプラスチック製品を削減し、持続可能な社会を作ることが求められています。マウスピース矯正であっても、作成枚数は可能な限り少なくし、世界の環境問題を考えた治療方法を行うことが重要です
4,マウスピース矯正は完璧な治療法ではありません。患者ごとに適した治療法や装置が存在し、最終的に選択するのは担当歯科医師に委ねられます
1,挺出・圧下
2,転位
3,ルートトルク
4,傾斜・歯体移動
1,マウスピース矯正で可能な動きです
2,歯が正常歯列から近心、遠心、唇側・頬側または舌側・口蓋側に移動して萌出することを転位といいます。矯正治療による移動様式ではありません
3,マウスピース矯正で可能です
4,マウスピース矯正で可能です
1,知覚過敏
2,歯牙の動揺
3,歯髄充血
4,角化嚢胞性歯原性腫瘍
1,知覚過敏は矯正治療中に起こりやすい症状の1つです
2,矯正治療中、歯は揺れ動きながら移動するため、動揺は生じます
3,歯に強い力が加わった場合、一時的に歯髄が充血する場合があります。この場合、マウスピース装着を中断し、経過観察を行います
4,腫瘍と矯正治療に関して、直接的な因果関係は認められません
1,アタッチメント部位の変更や、ステージング表の見直しなどの治療計画変更は必要ない
2,必ず、追加のレントゲン撮影を行う
3,マウスピースを追加発注する必要がある
4,歯石沈着は、矯正治療とは関係がないため、クリーニング等は行われない
1,予測実現性が低い場合、アタッチメントや歯の移動に関して再考する必要があります
2,予測通り動かなかった原因としてレントゲン撮影は有効ですが、必ずしも絶対に撮影しなければいけない項目ではありません
3,予測通り動かなかった場合、マウスピースの再製作は必要になります
4,歯石沈着が多い場合、歯の移動に悪影響があるため、定期的なクリーニングは必須項目となります
1,コンプライアンスの遵守
2,職業
3,年齢
4,補綴物の有無
1,マウスピース矯正は患者主導の治療です。ワイヤー矯正とは異なり、患者側の治療への積極的な参加が求められます。コンプライアンス遵守が治療成功のために最も重要です
2,職業も治療に影響する場合はあります。料理人や人前に出る職業などでは影響が出る場合もありますが、最も影響を与える因子ではありません
3,年齢に応じて矯正治療は変化します。歯科医師は患者背景も考え治療計画を立案しますが、選択肢の中で最も影響を与える因子とはなりません
4,補綴物の有無も矯正治療に関して考慮すべき内容です。セラミックやFMCの場合、アタッチメント付与が難しいなど考えるべき点は多いですが、選択肢の中で最も大切な項目ではありません
1,不正咬合の改善を目的とする
2,叢生、上顎前突、クロスバイトなどは治療できない
3,見た目をキレイにすることが、最も重要である
4,治療途中で主訴が患者の希望により変わった場合、適宜対応することが必要である
1,矯正治療の目的はワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも不正咬合の改善です
2,叢生、上顎前突、クロスバイトは矯正治療で改善可能です
3,見た目をキレイにすることが目的ではなく、不正咬合改善が最優先です。不正咬合を改善したら結果的に見た目もキレイになった。これが矯正治療の本質です
4,治療途中で患者の主訴が変わる場合はあります。ただし、その希望に応じて治療計画変更を行った場合、『患者が治療計画を作っている状態』になり、医療ではなくなってしまいます。検査・診断・治療計画立案は唯一、歯科医師のみが行うことができる項目です